大谷高校さん「若葉夢」観劇レポート

 客入れから楽しませようという精神が溢れていた歌やマイムでの演技にさすが大谷さんだと感じ、引き込まれました。

 そして暗転し照明が付くと、なんと、派手な衣装に身を包んだピエロたちがなんともいえず面白いポーズを取って、そこにいました。そして手には箱馬を持って。それ以外の舞台装置は全くなし。そんな舞台に次から次へとピエロたちが登場し動き踊り続け、話は進んでゆきました。

 どうやらピエロたちは、ワカバリアサーカス団の部員で、彼女たちのショーがまもなく始まろうとしている。しかし、肝心のエリカがいない!という状況にある、ということがテンポのいい会話から一気に伝わってきました。その肝心のエリカは最後の最後まで舞台に出てこないのに話はエリカを中心にしてまわってゆく、というその構図にわくわくが高まります。舞台ではショーは進み、舞台裏ではエリカを連れ戻すべくてんやわんや…とても心惹かれる展開でした。

 ぴったり息の合ったピエロダンス、スパイスとなる女子高生に扮した俳優さんや先生の登場、サーカスの雰囲気を醸し出す音響・照明、役者の皆さんの感情も鋭く伝わってきて全体的に素晴らしかったと思います。全く飽きることなく楽しませていただきました。

 皆さんお疲れさまでした!

 

 当番校 清風南海高校