咲くやこの花高校「現代社会におけるケータイ依存」をみて

まず、客入れの時から流れる電話の音、黒電話のダイヤルの音にわくわくしました。
シリアスなのかな?と感じさせるタイトルに対し、内容は私達の身近にあるケータイ依存をコメディタッチで書かれたもので、かみ合わない会話、殺陣、B'zの歌に合わせてダンスしながらの転換等とても面白かったです。
中でも「電話の擬人化」というのが斬新で、その電話達の会話も、例えばポケベルがカップルをアベックと言ったり、黒電話はコードがあるから行動範囲が狭いなど、とことん作者さんのこの作品を書くにあたってのこだわりが見受けられ、良かったです。
ケータイ、というかメールが原因で人との関係がおかしくなってしまうという事は私達高校生間の問題の一つで、絵文字がないと怒っていると感じてしまうという事など共感出来る点がたくさんありました。
ラストへの展開が少々無理やりに感じる所がありましたが、各登場人物・電話達はキャラが立っていて、音、光も素敵でした。

咲くやこの花高校の皆様、お疲れ様でした。

 

担当:金蘭会高校